2006年05月27日

ネガティブサム陥る「首都圏こそ影響深刻」日本の人口減問題

5月19日付日経新聞の”経済教室”に日本政策投資銀行の藻谷氏の人口減少時代を迎える首都圏経済についての寄稿がありました。

氏が言うには
・出生率の低下が止まれば少子化の進行は止まる
・少子化の進行が止まれば人口減少→高齢化は防げる
・高齢化に関わりなく雇用情勢の改善がなされれば就業者は増える
・首都圏は地方圏に比べて高齢化問題は深刻ではなく、オフィス・住宅需要は減らない
という通説が全て誤り、と指摘しています。むしろ高齢化問題は首都圏でこそ急速に進む可能性が高いと見られています。

一方で周知の通り都心のごく一部では大規模な再開発プロジェクトが立ち上がり、バブル時代を思わせるような活況があります。この波に乗るのは商売の上で効率が良いのでなおさら企業の目はそちらに向いています。

首都圏のごく一部が集中的に開発されるなか、総需要が高齢化によって減少していくならばどうなるのか。必然的に首都圏他地域の集積が食いつぶされていくことになります。これを筆者は「ネガティブサム」と言っているのです。

この「ネガティブサム」という言葉が印象的なので取り上げました。説については私が繰り返し読んでいる下記の本に、ぼぼ同じ視点で網羅的に書いてあるのでお薦めです。図書館にもあるでしょう。ただ処方箋の部分には難ありか?

「人口減少経済」の新しい公式―「縮む世界」の発想とシステム
松谷 明彦
日本経済新聞社 (2004/05)
売り上げランキング: 12,203
おすすめ度の平均: 3.73
4 発想の転換とはこのこと!
4 ノストラダムスより衝撃的
4 人口減少社会を生きるための羅針盤


もちろん、TXによって堂々首都圏他地域に含まれることになったつくば・守谷地域の将来を考えるきっかけになると思います。続きを読む
posted by Naoh at 18:03| Comment(1) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月27日

学生が企業の即戦力になるなんてありえない

玄田有史の著作にはずれなし、が続きますね。早速買いました。新刊のこの本はこれまでの集大成のような濃い内容です。



自分のサラリーマン時代の経験(仕事や学生の採用など)から見ても、学生に(中途採用は別)即戦力を求めることはありえません。では何故最近さも、「即戦力が欲しい」かのような物言いがあふれているのか。またそれが若年層の就業についてどう影響を与えているのか。それらがわかりやすく読み解かれているのが本書です。

ニートが生まれてしまうしくみがわかります。
posted by Naoh at 21:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月18日

『下流社会ー新たな階層集団の出現』に昔を思い出す

ベストセラーになった本です。私は立ち読みで拾い読みしただけで買っていません。


中身はというと
「学歴と親の収入(=階層)に高い連関があり、それが交際範囲や愛読書としてはっきり区別出来る事、それが職業選択や人生設計などに固定的な格差として表れている事、さらに今後その差が解消される見通しがないという事」
をジャーナリスティック(笑)に指摘している本です。近年よく議論される話題なので、すでにそういった言説にふれてしまっている人は読む必要はないと思います。

で、どうして取り上げたかというと学生時代に読んだこの本を思い出すきっかけになったからです。



「金魂巻」。私と同世代の人なら絶対知っている「マル金」「マルビ」の本です。若い人は知らないかなー。今こそ読み返すべきだと思って押入れから引っ張り出しました。読むと時代は大きく変わったことを発見できますよ。
posted by Naoh at 19:25| ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月13日

巨星墜つ!ピータードラッカー氏死去

http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20051112AT2M1200N12112005.html

「経営学の父」とよばれたアメリカの経営学者のピーター・ドラッカーさんが、95歳でなくなりました。合掌(’人’)

日本通でも知られた氏は「断絶の時代」などの著書で知られ、また今日的な経営手法(例えば事業部制)の提唱・推進者としてあまりにも有名です。

私はそれほど沢山の著書を読んでいませんし、今手元にあるのは「産業人の未来」「ネクストソサエティー」だけです。が、経営学者としてよりも、社会学者というか現在や近い将来を見通す名人として強く印象付けられています。

ソ連の崩壊を予見したとして話題になった「新しい現実」で、日本の将来像に触れた部分に氏の目の確かさと”経営学者”に収まりきれない魅力を感じるのです。読み返してみようかな。
posted by Naoh at 16:35| ☁| Comment(0) | TrackBack(1) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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