氏が言うには
・出生率の低下が止まれば少子化の進行は止まる
・少子化の進行が止まれば人口減少→高齢化は防げる
・高齢化に関わりなく雇用情勢の改善がなされれば就業者は増える
・首都圏は地方圏に比べて高齢化問題は深刻ではなく、オフィス・住宅需要は減らない
という通説が全て誤り、と指摘しています。むしろ高齢化問題は首都圏でこそ急速に進む可能性が高いと見られています。
一方で周知の通り都心のごく一部では大規模な再開発プロジェクトが立ち上がり、バブル時代を思わせるような活況があります。この波に乗るのは商売の上で効率が良いのでなおさら企業の目はそちらに向いています。
首都圏のごく一部が集中的に開発されるなか、総需要が高齢化によって減少していくならばどうなるのか。必然的に首都圏他地域の集積が食いつぶされていくことになります。これを筆者は「ネガティブサム」と言っているのです。
この「ネガティブサム」という言葉が印象的なので取り上げました。説については私が繰り返し読んでいる下記の本に、ぼぼ同じ視点で網羅的に書いてあるのでお薦めです。図書館にもあるでしょう。ただ処方箋の部分には難ありか?
「人口減少経済」の新しい公式―「縮む世界」の発想とシステム
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松谷 明彦
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もちろん、TXによって堂々首都圏他地域に含まれることになったつくば・守谷地域の将来を考えるきっかけになると思います。続きを読む